【洋画5位】SFの最高峰を継ぐ物語。
洋画第5位は…
【第5位】ブレードランナー2049
ブレードランナー 2049 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks
前作から35年の時を超えて、あのSFの最高傑作の続編が編み出された。
そんな斯く言う私ですが、ブレードランナー、観たことありませんでした!
続編ができるということで、はじめて35年前に公開されたリドリースコット監督作を観たのです。
そしたら、この作品ホントすごいのね。SFってこれがSFだよと。
スターウォーズはSFじゃない、ブレードランナーこそがSFだと言ってた人のその通りで、細部まできめ細やかに描かれた作品に脱帽ですよ。
一気にリドリースコット監督の虜となった訳ですが、さてその続編。
あらすじを。
リドリー・スコット監督がフィリップ・K・ディックの小説をもとに生み出した1982年公開の傑作SF「ブレードランナー」から、35年の時を経て生み出された続編。スコット監督は製作総指揮を務め、「メッセージ」「ボーダーライン」などで注目を集めるカナダ出身の俊英ドゥニ・ビルヌーブ監督が新たにメガホンをとる。前作から30年後の2049年の世界を舞台に、ブレードランナーの主人公“K”が、新たに起こった世界の危機を解決するため、30年前に行方不明となったブレードランナーのリック・デッカードを捜す物語が描かれる。前作の主人公デッカードを演じたハリソン・フォードが同役で出演し、「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングがデッカードを捜す“K”を演じる。
※映画.comより
タイトルに2019とあるように、前作から30年後を描く今作。
「ラ・ラ・ランド」では、女優の卵との恋を描くジャズピアニストを演じたライアン・ゴズリング。
今作では、レプリカントのKを演じますが「ラ・ラ・ランド」と打って変わった役ですが、いい味を出しております。
あとなんと言っても、アナ・デ・アルマスの演じるAIのジョイが可愛すぎます!可愛すぎて私は死にます!
前作ではデッカードとレイチェルのレプリカント同士?の恋を描いていましたが、
今作ではレプリカントのKとAIのジョイとの恋も描きます。
AIという部分で、人間とAIとの恋を描いた「her」を思い出しました。
そこに30年を経た、新しい時代の恋も感じます。
なんで最初にSFのストーリーじゃなくて、恋を書いたかというと、この物語はSFじゃなくて、前作も含め、恋愛映画だと思うからです。スターウォーズと違って。
さて、SFの大枠のストーリーは30年のデッカードを探す物語。
デッカードとレイチェルとの間の子どもの存在も明らかになり、デッカードは人間じゃないか説も出てきます。
またそこに、Kの絶望感も合わさってストーリー的にはすごい切ない物語になっています。
映画美術にもこの映画はしっかりと着目したいですが、
前作でリドリースコット監督は日本の新宿歌舞伎町のネオンからインスピレーションを得て、LAと新宿を融合させたSFの映像美を作り出しました。
今作にもそのエッセンスが至る所に散りばめられていて、前作へのリスペクトを随所に感じられます。
前作はなんといっても「強力わかもと」でしたが、
今作は「SONY」ロゴを至る所に見ることができます。
配給なんで。笑
撮り方もリドリースコットはこだわりました。
雨、霧、ガラスなど、被写体とカメラとの間に絶対に何かを挟んで映し出し、幻想的な映像を作り出したリドリースコット。
今作にも随所にこちらも見られます。
細部のこだわり、ディテールが最高傑作を創り出すということをまさに訴えかける映像です。
神は細部に宿ります。
うんたらかんたら書いてきましたが、この映画はなんといっても「エモい」のです。
非常にエモーショナル。
人生は、自分の思い通りにいかない。
そんな余韻を残していく映画です。
切ない、エモい、恋のSF映画です。
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